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月刊きゅん最新号20245月号

月刊きゅん最新号

食こらむ 安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

朱乃一振('17.8月号)

食こらむ安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

夏は冷たいビールにアイス、身体を冷やす食べ物が恋しい。ウナギなど精のつくものや、焼肉そして辛いものも食べたくなりますね。焼肉は年中かも知れませんが(笑)。是非、今月号の特集を参考に、辛い食べ物で、汗をかいてすっきりこの夏を乗り切りましょう。

辛味成分が感覚神経を刺激して、汗が体の表面温度を一時的に下げるから涼しくなるのだとか。冬は冬で、辛味の唐辛子などは体を温めるともいわれ、日本人の食生活に辛味の選択が増えました。わさびの辛さから唐辛子の辛さまで。最近はお寿司のわさびが苦手な大人もいると聞き鍛え方がたりないな〜と思ってしまいます。とはいうもの、辛さは味覚ではなく、刺激の一種なのです。辛さは甘味や塩味とは違い、感覚で認識されるもの。子供の時には対応できないものです。辛さは味ではなく味覚が刺激された痛み。

朱乃一振('17.8月号)

辛い食べ物はクセになります。あまりに辛い食べ物は脳にとってストレスで、脳は快感ホルモンを出して、自分自身を守ろうとする。この快感ホルモンには軽い依存性があるため、辛いものはクセになってしまうのだとか。辛いもの大好きなそんなあなたに、お奨めなのが、津別町の一味唐辛子【朱乃一振】これが中々いい辛さなのである。種類は四川料理にも使われる羅帝という唐辛子。はじまりは、津別のつべつべGROWという、町内の酪農、農業、飲食の後継者8人からなる組織。これから津別を盛り上げていく農作物を作ろうと考えて試行錯誤する中、津別は冬になると寒いので、辛い拉麺で温まりたいよね、どうせなら激辛でという会話のヒントから生まれたのがこの一味唐辛子。津別の人気飲食店、西洋軒ではテーブルに常備している、味噌拉麺との相性は抜群。豚丼にもいいかも。この辛さには、キレがあり旨みもある、惚れこんだ北見市内の2代目ラーメンごらくでもテーブルにさりげなく置いてあるのでお試しを。

現在は河本農場で安定して、年間600本の生産をしているが、予約即完売の人気商品。私は、朱もいいが、香りがあり辛味にコクがある、黄金の一振りがお気に入り。これは希少商品である。

秋にまた商品生産販売があるので、きっかけがあれば是非食べてもらいたい辛味。町の特産品が辛味というインパクトは、札幌からも引き合いがある。毎年数本頂くこの一味は、天麩羅の天つゆにいれても美味しかった。


安達祐子

安達 祐子(あだち ゆうこ) プロフィール

タスクおふいす祐 代表。
北見出身、札幌在住フリーアナウンサー。STVラジオパーソナリティ。北海道フードマイスター。
北見観光大使、津別観光コンシェルジュ、 オホーツク観光大使として道東の情報発信 に奔走。UHBグルメリポーターとして取材した店は4,000軒以上。食と観光の講演も行う。好物はホルモン。

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