皆が先生と呼ぶ幾島さんは、元中学の校長先生で珈琲好きが高じて、定年後、津別町活汲で、幾島珈琲研究所なる焙煎工房を自宅に作った。研究歴は40年にも上る。同じ豆でも焙煎やいれ方によって味が違うのが魅力だという。津別のコワーキングスペースJIMBAで、カフェの美味しい珈琲の担当。朝8時からのモーニングは珈琲がおかわり自由。幾島先生の珈琲というと津別イベントなどでも出展され【写真】名物のひとつ。エチオピアのイリガチャフという珍しい豆も扱っているので是非お試しを。
珈琲を飲む人が増え、自家焙煎のお店を増えた。缶コーヒーしか飲まない世代がコンビニの100円珈琲の美味しさから、豆から抽出した、レギュラー珈琲に興味を持ったことも一端だという。
世界60か国で生産され、ブラジルなど赤道付近珈琲ベルト地帯で生産されている農産物。主に消費専門の日本は世界4位の消費大国なんだそうだ。珈琲にはいくつも効用があって、覚醒作用頭をすっきり集中力アップ。抗酸化作用で成人病の予防、美肌にもいいという。なんといってもリラックス効果が上げられる。よい香りをかぐとほっとしてリラックスする。
私は、珈琲を飲まないと一日が始まらないし、食事が終わった気がしない。道内各地に自家焙煎のお店が増え、最近はお土産に珈琲豆が喜ばれる。まさしく、顔の見える珈琲豆屋さんとでもいうべきか、手軽なスタンド式のお店を増えた。同じ豆でも焙煎で違うし、お店によってのブレンドやその拘りを伺うのもいい。お付き合いのある江別のノースライブコーヒーは、洞爺湖サミットに提供したプレミアムブレンドが人気。各国の要人も香り高きすきっとまろやかな味に満足いただけただろうと思う。マスターには、ラジオで季節ごとに珈琲の話をしていただいている。夏のアイスコーヒーは一段と体を冷やしてくれ冬の寒さにほっと一杯は体が温まる。今時期はバナナジュースを入れた珈琲もお奨め。この原稿は、実家にあったインスタント珈琲をお供に書いている。そうだ原稿には珈琲なのだ。
そういえば、昔牧場や農家さんなど、取材にいった先で出されるのは、買いだめされた缶コーヒーか、インスタントコーヒーに砂糖をカレースプーンに山盛りだった。甘いことが美味しいことだった時代これも、おもてなしだったんな〜と思う。いまならエスプレッソマシーンで美味しい一杯が出てくるかも。
タスクおふいす祐 代表。
北見出身、札幌在住フリーアナウンサー。STVラジオパーソナリティ。北海道フードマイスター。
北見観光大使、津別観光コンシェルジュ、 オホーツク観光大使として道東の情報発信 に奔走。UHBグルメリポーターとして取材した店は4,000軒以上。食と観光の講演も行う。好物はホルモン。
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