月刊きゅん|暮らしにきゅん生活情報誌

月刊きゅん最新号202410月号

月刊きゅん最新号

食こらむ 安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

農耕接触('20.7月号)

食こらむ安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

自粛生活の中、濃密をさけ、郊外の畑へ。まさしく、三密をさけて土に触れるいい機会を、農耕接触と名付け楽しんでいる。電磁波放電され軽い運動にもなる。
190万都市でありながら、札幌にも農村地帯があり、豊かな農業が営まれ、自宅から一山こえるとそこには畑が広がっていた。札幌大球というキャベツや玉ねぎ、札幌黄は有名、消費人口が多いのでマルシェも盛んなのが札幌農業の特徴。
【こんなに近くに!札幌農業】という本にも書かれてあるが、個性豊かな生産者も多く、農作業はボランティアに助けてもらう農スタイルをとっている人もいる。市民農園を借りるのも手間、たまに畑に行きたい人にはボランティアは人気だ。お礼に、収穫時には野菜がもらえる。番組で紹介した農家さんの手伝いは楽しく情報には実体験はつきものなので畑に行くのも楽しい。苗の定植を手伝い、いただいたルバーブで丁寧にジャムをつくった。顔の見える野菜は、丁寧に食べる行為にもつながる。
秋の労働の報酬がきた。北見市端野町のボスアグリビンヤードのワインが6月に販売になり、葡萄の収穫の手伝いにいってきたので、贈呈しますとのことで受け取りにいってきた。嬉しそうな深田さんに、おめでとうございますそんな言葉が出てきた。

農耕接触('20.7月号)

生産者にとってリリースの日はとても嬉しい事だろう。私も、数時間作業ではあったけど、自分で収穫した葡萄がワインになった事はとても嬉しい。今年は醸造を少し変えてみたという、近い将来ここがビンヤードの醸造を抱えるワイナリーになる予定だ。
【北海道のワイナリー・つくり手たちを訪ねて】という北海道のワインを取材し紹介している本も是非読んでもらいたい。お土産ワイン、甘い、原料がわからないといわれていた昔のワインからの、はっきりと地域と生産者がわかるワインへと成長しているのがよくわかる。家族経営の小規模ワイナリー、ドメーヌがとても増えた。今年も収穫を手伝いに行く予定だ。景色も格別な葡萄畑へ是非。ここでワインも買えます。自粛期間リモートヨガレッスンのお礼と、津別の柏葉農場さんからとても美味しいお野菜をいただいた。お近くに人手の欲しい畑があれば出かけてみてはいかがでしょう。そして、作り手を知ることがまた大切な食への関心が深まり、豊かに大切にする事にもなる。暮らしを楽しむ秘訣は、地域を知る事、生産を知る事。物々交換、労働には現物支給、そして三密はさけて双方に嬉しい農耕接触が新しい新生活スタイルなのでは。




安達祐子

安達 祐子(あだち ゆうこ) プロフィール

タスクおふいす祐 代表。
北見出身、札幌在住フリーアナウンサー。STVラジオパーソナリティ。北海道フードマイスター。
北見観光大使、津別観光コンシェルジュ、 オホーツク観光大使として道東の情報発信 に奔走。UHBグルメリポーターとして取材した店は4,000軒以上。食と観光の講演も行う。好物はホルモン。

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