月刊きゅん|暮らしにきゅん生活情報誌

月刊きゅん最新号202410月号

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食こらむ 安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

リモート飲み会('20.6月号)

食こらむ安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

自粛しているので、久しく北見は帰省していないのですが、友達のお陰で国のすすめるリモート帰省はたまにできています。電話やメールではわからない様子がわかって嬉しいですね。こちらの桜の様子もリポートしたり、コロナがあけたら母もスマホにしたい様子。オンラインは無料ですしね。なんでも横文字で訴える昨今、物事の本来の意味を確かめる手間も発生しますが、このリモートは遠隔という意味。オンラインとは機器同士が接続されている状態、オンラインはリモートである(笑)近頃流行りなのがオンライン、リモート飲み会。動画であればいろんな手段で集合して飲む事ができる。早速、オンライン飲み会に参加をしてみた。なんのことはない画面に顔が並び話をするという流れ。飲み会用にツマミとお酒を用意した、最近定着したお店のテイクアウトなども話題のひとつ。最近どうしてる〜など皆自粛していて話題がない場合が多いので、ネタはあった方がいい。写真は端野の蕎麦屋更來の呑まさるツマミセットである。皆で同じに揃えると宴会感が増すのでオススメ。蔵元、酒屋、ソムリエなど酒のプロとイベント飲み会を主催する事になった。全国同じ楽しみを持っているもの同士が気軽に楽しめる会だ。今この原稿を書いて夜は、このリモート打ち合わせである。


今朝は、オンラインヨガもした。メンバーは北見なのでリモートヨガである。遠隔で色々な事が可能になった。私も予定より急激に文明が進化している。家なので楽ちんだという感想も多い。しかし、これはあくまでも手段のひとつ、選択の一つに過ぎない。店の料理はテイクアウトではなくお店で食べるのが断然美味しい。仕入れをし、仕込みをし、掃除をし、整えて、お客様を待つ、お店でないと味わえないものがそれが飲食の商売だ。新しい生活のスタイルの提言は、横に並び無言で食べてマスクしておしゃべりをするという。一時は必要であるが、これが新しい生活だとは認めたくない。とある経営者がぽつりといった…これからの時代なくてもいい仕事なのかな…と。美味しいものを作る、いい空間をつくる、いいサービスをする人をリポーター時代から長年尊敬してきた。今後は、ウイルスと共存しながら、薬とベッド数があり、そこと折り合いつけながら生活していくことではないだろうか。人間のコミュニケーションはオンラインだけでは成り立たない。オンライン飲み会のコラムを書きながら、やっぱり私は匂いのある現場の人なんだと実感しました。早く大声で笑いながら、濃密に乾杯できる日が来ることを祈ります。




安達祐子

安達 祐子(あだち ゆうこ) プロフィール

タスクおふいす祐 代表。
北見出身、札幌在住フリーアナウンサー。STVラジオパーソナリティ。北海道フードマイスター。
北見観光大使、津別観光コンシェルジュ、 オホーツク観光大使として道東の情報発信 に奔走。UHBグルメリポーターとして取材した店は4,000軒以上。食と観光の講演も行う。好物はホルモン。

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