月刊きゅん|暮らしにきゅん生活情報誌

月刊きゅん最新号20245月号

月刊きゅん最新号

食こらむ 安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

ご当地カクテル('18.2月号)

食こらむ安達祐子の日々是好日~美味しいつぶやき

旅の楽しみは、その土地ならではの食が楽しめること。旅先だけは胃袋がいくつも欲しいと思ってしまう。食のお供にはお酒は欠かせない。より食事が一層華やぎ豊かになる。あるときはお酒が目当てで、その後に食べ物が付いてくることもある。例えば、沖縄に行くとやはりオリオンビールが美味しいし、米処は日本酒が美味しい。では、ご当地のカクテルはどうだろう。

ご当地カクテル('18.2月号)

釧路で盛り上がっている夕焼けハイボールは、綺麗な色で夕陽のグラデーションがうまく表現されている。世界三大夕陽を見ながら飲む一杯。

北見のミントハイボールや網走の番外地ハイボールなどのご当地カクテルも飲食店では定番になった。写真は、阿寒湖のご当地カクテルで、国の特別天然記念物マリモのイメージに地酒の日本酒福司を使ったカクテル。鶴雅の宿のバーで、まずはこの一杯が最近の私のお気に入りだ。ふく福まりもは、二層になっていて、一口目は日本酒でドライに、次は下のリキュールを混ぜて飲んですっきり。二度幸せが訪れる。マリモに見立てたゼリーも沈んでいる。マリモヒートというマリモのモヒートもある。その土地の、切り取った風景や歴史を象ったもの、特産品を素材に使ったものがグラスに現れる。そういえば、ハワイにはブルーハワイ。由緒あるカクテルにはストーリーがある。ラッフルズホテルで生まれたカクテルシンガポールスリングを、このバーで飲んだときはこれがそうかと感動したものだ。

モンゴルという北見のジンギスカン屋では、モンゴルラムサワーが夏の人気だ。他の3倍はでるらしい。店主曰く、ただのラムサワーなのだが、店名のモンゴルからモンゴルラムサワー、羊肉のカクテルのようなイメージがあり、なんだろうと期待も湧くからか。

津別でも小松菜ハイボールのイベントが行われた。地域興しに今年はご当地カクテルが一段と盛り上がる予定です。ひがし北海道への旅のお目当てが、一杯のご当地カクテルになるといいなという思いを込めて。ご当地カクテルを応援しています。ぜひ皆様も見かけたら飲んでみて、またこんなご当地の一杯を作ってみてください。


安達祐子

安達 祐子(あだち ゆうこ) プロフィール

タスクおふいす祐 代表。
北見出身、札幌在住フリーアナウンサー。STVラジオパーソナリティ。北海道フードマイスター。
北見観光大使、津別観光コンシェルジュ、 オホーツク観光大使として道東の情報発信 に奔走。UHBグルメリポーターとして取材した店は4,000軒以上。食と観光の講演も行う。好物はホルモン。

Ⓒ 月刊きゅん-(株)北方広放社 All Right Reserved.